2003/09/24発行
2003年夏合宿 | 三商戦 | ヒサヨ@コラム | 前号のMagizine | 
恒例の合宿集合写真

今年も夏合宿を8月25日から9月2日まで長野県、みそら野にて行いました。8泊9日の予定でしたが 雨の日があまりにも多く、実際にレンジで射てたのは3日ほどしかありませんでした。部員の中に 雨男、雨女がいることは間違いないようです。

さて、初めて合宿に参加した一回生は、雨などで少ない練習時間となってしまいましたが、 練習時間や先輩を有効に使い順調に成長しております。
現在は夏のオフ中ですが毎日練習をしに来ており、皆、日に焼けていい色になっています。

あと一ヶ月ほどで新人戦を迎えます。新人戦に向けてのためだけでなく、この時期は 彼らがこれからアーチェリーをする上で重要な時期であり、上級生一同、気を抜かずに 一生懸命指導していきたいと考えております。これからも応援、よろしくお願いいたします。
(42代技術チーフ 藤井迪生)



三商戦

真夏の様な太陽の下、9月14日、三商戦を神戸大学にて行いました。
男子は優勝、女子はアベレージ戦で2位となりました。また、距離賞は 神戸大学が独占しました。(50mは久保洋輔、内藤寛子。30mは藤井迪生、秋元千奈季)

合宿後、2年生が急激に成長しており、今回の三商戦でも距離賞では 4人中、3人が2年生でした。
一方、3年生は最近調子が低迷気味です。幹部としてチームを引っ張っていく 立場であることを自覚し、練習に励まなければならないと感じております。

>>三商戦試合結果

最近、写真を撮っていないことに気づいた。

高校二年、夏も終わりに近づくある日、写真部を兼部していた趣味友達に、部員と撮影に出かけるから来ないかと誘われた。 鈍行に乗り向かった先は今庄駅。そこから北陸トンネルの入り口まで線路沿いに歩きつつシャッターを切り、田舎道を散策した。 その中で私は二枚だけ人を撮った。一枚は誘ってくれた趣味友達が歩き疲れて畦に座り込んで下を向いている画を斜め上から撮 ったもの、もう一枚はある写真部員が道の真ん中にしゃがみ何か遠くを見つめている画をほぼ彼女と同じ目の高さで撮ったものだった。
今思えば、あの時彼は、彼女は何を思いそれぞれの風景を見ていたのか、また私はそこに何を感じカメラを二人に向けたのか…… ずっと思い出せないでいる。そこに介在した気持ちがどんなものか、なぜか今、無性に気になってしかたないのだ。とんでもなく 大切なことを忘却の彼方へ捨て去ってしまった気がしてしかたない。 それを再び拾い上げる手がかりをつかもうと、写真や彼女の消息を探しだそうとしても、それを神はあざ笑ったのか、その写真もフィルムも見つかってはくれないし、わかりそうな人に尋ねつくしてもなお、彼女の消息もついにわからなかった。 ただ記憶として手元に残るのは、その二枚の写真の構図、楽しかったという気持ち、そしてじりじりと焼かれるような晩夏の夕陽射しのみである。

大切なことを思い出すためにまた、写真を撮らなければいけない気がした。 過去となる時間を真空パックして、現在までつなぎ止めてくれる、写真を。
(41代 大西久啓)