神戸大学体育会洋弓部弓影会
リレーエッセイ



前のエッセイへ                 次のエッセイへ

私の洋弓部時代

55代 松下義幸

 私は2014年に経済学部に入学し、高校からアーチェリーをしていたこともあり、同期よりも早くから練習に参加させていただきました。私の入部した2014年というのは、国内で90mが廃止され、シングルラウンドが無くなった年でもあります。高校時代にゴールドバッジを取得できず、大学ではと意気込んでいた私はひどく落胆したのを覚えています。
 さて、私の洋弓部時代というテーマですが、私の一番の思い出というのはやはり、2017年度のリーグ戦で王座出場を勝ち取ったことです。
 中でも一番記憶に残っている試合が、第四戦の大阪工業大学との試合です。どちらもそれまで1敗しており、各ブロックの2位までが王座に出場できる中、どちらにとっても王座出場をかけた試合でした。この大阪工業大学というのは、それまでの3戦とも神戸大学よりも高い点数を出しており、実力で言えば上の相手でした。この試合をどう戦っていくか考えたとき、私たちは2戦目で同志社大学の応援に飲まれてしまったことを思い出しました。実力差はどうにもなりませんが、試合でそれを出し切るのは難しいことです。だからこそ、応援に力を入れることで自分たちが実力を発揮しやすく、逆に相手が萎縮してしまうような雰囲気を作ろうとしました。そして、応援による雰囲気作りが成功し、私たちは練習通りの力を出しきり、相手は実力を出しきれずに私たちの勝ちとなりました。
 あの時ほど全員が声を出し、チームが1つとなって戦った試合は無かったように思います。シューティングラインに立つ部員だけでなく、後ろで応援をする部員も試合に出ているという意識を持ち、部員全員で臨んだこの試合こそ、本当の意味での団体戦なのだと感じました。私は主将としてそういうチームを作り、神戸大学洋弓部として他の部員と一緒に部活動に取り組めたことを誇りに思います。
 55代もこの春卒業となり、それぞれの進路に向けて歩んでいきます。今までよりも顔を合わせる機会というのは減ってしまいますが、また現役時代のように皆で集まり、あの試合を思い出し、現役時代の思い出や卒業後のそれぞれのことについて語り合えたらと思います。



前のエッセイへ                 次のエッセイへ