神戸大学体育会洋弓部弓影会
リレーエッセイ



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洋弓部の思い出

第47代 山城一藤

 新型コロナが猛威を振るっています。これを書いている2月中旬は、オミクロン株で一日の感染者数が2万人やらいわれており、例外なく私の職場にも感染者が出て先行き不透明です。
 そんなコロナの中、東京オリンピック2020は1年の延期を経て、無観客で開催されました。夏のオリンピックでは家族の「これの何が面白いの?」という視線の中、必ずアーチェリーを見て、学生時代を思い返すというなんともノスタルジックな時間を迎えます。
 学生時代を振り返ると、我々47代は個性的な先輩と後輩に支えられて、今から考えるとそれはもう、楽しい時間を過ごしました。競技というよりも、一斉練習が終わった後の部室でのだらだらした時間、そのまま後輩の家に転がり込んで……という思い出の方が強いです。
 合宿の前の日となれば、翌日は一日中バス移動なので、カラオケでオールするとか、誰の家で泊まって遊ぶかなど、合宿にかこつけたイベントで盛り上がりました。アラサーの今では考えられない元気さで本当に同じ自分かと思ってしまうくらい今は昔です。
 練習ももちろん真剣にやっていましたが笑、今思えば、皆アーチェリーに夢中というよりも、学生生活に夢中だった気しかしないですが、学生時代の中心は間違いなくアーチェリーであり、アーチェリー部でした。
 時代も急速に変わり、お酒を飲みながら思い出話をすることも難しい時代なるとは思いもしませんでした。今でこそ SNS やリモート環境が発達し、近況をうかがい知れる方もおられますが、やはり対面でのコミュニケーションに勝るものはありません。
 皆様お元気でしょうか?またお会いしてお話ができる機会を楽しみにしています。
 
 

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