神戸大学体育会洋弓部弓影会
リレーエッセイ



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洋弓部の思い出

第48代 神野雄

 私は2007年に神戸大学の発達科学部に入学しました。右も左もわからぬまま1人で新歓の説明会を歩き回り,「大学からでも始められるようなスポーツをやってみたい」という気持ちで洋弓部の新歓に参加し,そのまま入部を決めました。
 4月の大学1年生から見ると,先輩方はとても大きく見え,皆さんがシューティングラインに立ち,センターロッドを揃えて狙うその姿は,サッカーやバスケットボールなどのスポーツとはまた違った種の格好良さがあったこと,その姿に憧れの感情を抱いたことを今でも鮮明に覚えています。
 洋弓部での思い出は数多あり,特に同期の皆さんとは全ての苦楽を共にしました。体育会としての礼儀作法,合宿や他大学との交流戦,リーグ戦,飲み会や自分の下宿での鍋パーティー,あるいは普段の練習等々も,自分の人生の彩りとなっています。
 私自身はアーチェリーの腕前そのものはなかなか上達せず,ただ主務としてひたすら誰かを,部をサポートしようと空回っていた記憶があります。集団でのスポーツを運営していくのにはこんなにも準備や根回しが必要なのだなぁと,縁の下,ないし高低差のあるレンジの下で思い悩み,同期に支えてもらっていました。
 皆で無茶をして,近い距離で真剣に関わることができたのも,学生だからこそ経験できたことで,今となっては全てが輝かしい思い出です。
 47代の先輩方の奮戦のおかげで男子は1部リーグに昇格し,私たち48代では1部リーグの強豪校とのリーグ戦に臨むことができました。
 リーグ昇格に限らず,私たちが先輩方から頂いた様々なバトンを後輩たちにうまくつなげられたかどうかはわかりませんが,このリレーエッセイで後輩の皆さんがそれぞれの青春について綴っていらっしゃるのを拝見する限り,確かに私たちも神戸大学体育会洋弓部を受け継ぎ,また繋ぐことができていたようです。
 社会情勢が大きく目まぐるしく移りゆく昨今ですが,現役の皆さんのご活動が喜びと思い出あふれるものになることを祈っております。
 
※添付の写真は白馬での夏合宿の写真です。


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