神戸大学体育会洋弓部弓影会
リレーエッセイ



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かき氷をつつきながら

第18代 中島祥子、兼坂雅美、畔堂泉、堀美幸

 2022年の夏が終わりかけたある日、阪急岡本で集まった私たちは、駅から少し歩いていくつか雑貨屋を覗いた後、カフェに入りました。皆が緑茶の葉の載ったかき氷を注文し、大学時代のクラブのことを思い出すことになりました。

阪急六甲駅前のコトブキに寄ってよくかき氷食べたなぁ。
あのコトブキは、もうなくなってるよね。

今さらだけど、みんな、なんで洋弓部に入ったん?
・私は、入学した時のクラブ紹介でアーチェリーを初めて見たのね。ズバッとゴールドに決まって、めちゃめちゃかっこ良かった。
・私は友達と練習を見学に行ったら、幹部の人たちが喫茶店に連れていってくれて。マッチ棒を一本だけ動かすクイズとかやってもらって、大学のクラブは楽しそうと思って入部した。
・私は友達に誘われて行った。テニスか何かの同好会がいいと思ってたのに、結局私が入部してやめずに続けたから不思議だわ。
・私は、なんとなく見に行ったらユニフォーム着て弓を引いてる人がいて、ロビン・フッドみたいに見えてん。

それにしても、日焼け止めも塗らないで炎天下に長いこと立ってやってたもんやなぁ。
あの頃は今みたいに水分補給しなかったよね。
ペットボトルはまだなかったし、缶ジュースはあったけどお茶の缶はなかったよね。
水筒も多分持って行ってなかった。
あまり喉乾かなかったのかなぁ。

夏合宿の時は、旅館で大きなやかんにお茶を沸かしてもらってレンジに運んでたよね。
宿に帰る途中の自動販売機で大きい缶入りの炭酸飲料、いつも買ってたわ。
そうそう、あれ飲んだからしんどくなってたんやなぁ。

でも今思えば、白馬の素敵な所で合宿してたなぁ。
「みそらの館」、検索したら今でもあるよ。
ほんまやー、この建物も昔のままと違う?

合宿の中日は学年ごとで遊びに出かけたね。
半日かけて山の中を自転車漕いで、湖見るだけでまた戻ってくるみたいな…
せっかくの休みの日なのに、練習よりへとへとになってた。

アーチェリーでは私は全然活躍してなかったけど、合宿は懐かしいわ。
洋弓部に入っていなかったら、先輩や後輩や、同期にも出会えてなかったね。

四年間苦楽を共にした、と言えるほど頑張った覚えはありませんが、若かった日々を一緒に過ごした仲間との楽しいひとときの後、またね、と言って解散しました。

添付の写真は、私たち幹部学年時の1979年夏合宿(長野県白馬)時の写真です。

 

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